東証市場概況
2022年9月27日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+140円32銭(+0.53%)の26,571円87銭でした。
前日のきつい下落による自主反発および空売りの買い戻しなどにより買いが優勢でした。米国市場は3指標そろって下落しましたが、時間外の米国株価先物指数の堅調な動きを頼りに、手がかり難のなか日本市場は方向感のない相場となりました。
3桁を超える上昇はポジティブと捉えられ、下げ止まり反転していくかが明日以降のポイントとなります。
今月は9月配当金権利月など週後半は変動性に注意しつつ、1兆円規模の配当が再投資に向かうのかも今後の株式市場のトレンドに関わってきます。
米国市場情報
米国26日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-329.60ドル(-1.11%)の29,260.81ドルでした。
S&P500は前日比-38.19ポイント(-1.03%)の3,655.04ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比-65.00ポイント(-0.60%)の10,802.92ポイントでした。
前週に続き、欧米各国の金融引き締めによる景気後退が加速すると懸念され3指標揃って続落しました。
イギリス政府による減税政策発表後、英ポンドが急落、インフレ懸念が強まりました。イギリス中央銀行(イングランド銀行)総裁の発言で利上げの加速の可能性を示唆。世界的な金融引き締めにより債券が売られ、米国10年長期金利は一時3.9%台と約12年ぶりの高値となりました。
ボーイングなどの景気敏感株や、原油先物価格の下落を受け石油シェブロンなどが売られました。反面、前週に売り込まれたハイテク株アップルは買われました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆6736億円、売買高は11億4557万株でした。東証プライムの値上がり株は1093、値下がり株は636、変わらずは108でした。
その他製品、食料品、サービス、非鉄金属、空運など景気敏感株の一角から消費関連、内需とバランスよく買われました。鉱業、海運は弱い動きとなりました。
主力の値がさ株は、前日のきつい売りを浴びせられた自動車関連などは買い直されました。
テクニカル的には前日の高値と安値におさまる持ち合い。節目の26,500円には支えられましたが、ボリンジャーバンドの-2σに上値をおさえられバンドウォークは継続、上値は重い展開も視野にいれつつも、ここから勢いよく下落することも視野に入る注意しなければいけない位置にあることは念頭にいれましょう。
内需・ディフェンシブは引き続き銘柄選定の軸で、それに加えて政府の経済策である旅行、インバウンド関連は物色対象とします。
エアトリ(6191)は月足でトレンド転換、注目してみる価値はありそうです。
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