東証市場概況
2022年9月15日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+57円29銭(+0.21%)の27,875円91銭でした。
前日の800円近い下落からの自立反発、米国市場の小幅反発などが支えで買いが先行して取引が始まりました。上げ幅は限定的で積極的な買いみられませんでしたが、水際対策の緩和にやるインバウンド需要回復への期待から、旅行関連などインバウンド関連が日本市場を支えました。
昨日の解説通り商いは薄く様子見が広がり、日銀による為替介入への警戒など引き続き神経質な動きとなりそうです。
米国市場情報
米国14日の米国市場は反発しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+30.12ドル(+0.10%)の31,135.09ドルでした。
S&P500は前日比+13.32ポイント(+0.34%)の3,946.01でした。
ハイテク関連ナスダック総合指数は前日比+86.10ポイント(+0.74%)の11,719.68ポイントでした。
朝方発表の米国8月生産者物価指数(PPI)が市場予想8.8%に対し8.7%という結果に。7月9.8%から鈍化しました。食品・エネルギー除くコア指数も市場予想より上回りましたが、7月7.6%から7.3%に低下し、インフレが鈍化傾向したことで過度な利上げに対する懸念が和らぎました。
前日の1,000ドルを超える下落による短期的な買い入れ、米国10年金利が3.4%台から3.3%台へ低下したことも市場を支えましたが、取引時間中170ドル高から、一時は220ドル近くまで下落するなど方向感のない動きとなりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3326億円、売買高は8億9754万株でした。東証プライムの値上がり株は960、値下がり株は773、変わらずは104でした。
ANAなど空運は本日も強く、陸運やカーシェアなどのパーク24なども買われました。鉄鋼やロジスティクスなどは売られました。
テクニカル的には前日のローソクに収まる形で持ち合い。上下に髭があり実体の短く迷いの相場となりました。ボリンジャーバンドの-1σと一目均衡表の転換線に上値を押さえられ、ここから反発する場合は再び28,000円に挑戦になりますが、反対にさらに調整が進む場合は27,500円程度まで調整がすすむおそれがありますので、来週のシルバーウィークおよびFOMC通過までは様子見するのが良さそうです。
空運や陸運などは利益確定が出やすいタイミングになりますが、次の押し目で売買を入れるのも良いでしょう。パーク24(タイムズ)なども月次の需要状況を踏まえ注目してみる価値はありそうです。
旅行支援策の検討などの報道もありますが、過熱感は否めないですが、旧統一教会との問題などで自民党の支持率が落ち込んでいることも踏まえると、アフターコロナに向け大胆な旅行支援策を行うこともあり得るので旅行関連やサービス業などは継続してウォッチしてましょう。マツキヨココナラ(3088)、ラオックス(8202)など調整後に検討してみるのも良さそうです。
明日はシルバーウィーク前の週末、午前の変動には注意。そして来週はFOMC、そして日銀の為替介入の有無、輸出関連の銘柄の売買は慎重に行うようにしましょう。
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