東証市場概況
2022年9月13日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+72円52銭(+0.25%)の28,614円63銭でした。
米国市場の上昇の流れを受け、日本市場は4日続伸しました。欧州市場や中国・上海市場、また時間外の米国株価先物指数の堅調な動きも日本市場の買いにつながりました。
日経平均は9/7からこの日まで1100円ほど上昇しており、午後からは利益確定の売りと日本時間の今夜発表される米国8月CPI(消費者物価指数)の結果を見極めたいことで、様子見が広がり上げ幅は限定的となりました。
昨日に続き旅行関連やインバウンド関連などは水際対策の緩和、そして政府による旅行支援案などにより、空運や陸運などが買われました。
米国市場情報
米国12日の米国市場続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+229.63ドル(+0.71%)の32,381.34ドルでした。
S&P500は前日比+43.05ポイント(+1.06%)の4,110.41ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比+154.10ポイント(+1.27%)の12,266.41ポイントでした。
米国13日に発表予定のCPI(消費者物価指数)でインフレが鈍化することが期待され3指標揃って上昇しました。8月CPI(前年比)は7月は8.5%で今回市場予想は8.1%とインフレがピークアウトする予測でしたが、上げ幅は限定的で20〜21日に開催のFOMCによる大幅利上げへの懸念は根強く残されています。
またドル高一服で米国企業採算改善の思惑も株の買いを誘いました。
新型iPhoneの高い需要が期待されアップル4%高、原油価格上昇により建設機械キャタピラやシェブロン、消費関連のアメックスなど幅広く買われました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3608億円、売買高は9億3159万株でした。東証プライムの値上がり株は1008、値下がり株は735、変わらずは94でした。
陸運、空運など旅行関連が本日も上昇率上位で、その他製品、海運、ゴム製品、鉱業など景気敏感から素材系、サービス系まで幅広く買われました。輸送機器や精密機器は利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り上げて上昇しました。上下に髭があり実体は短く勢いは強くはないですが、今夜の米国CPIなどを控えていることを踏まえると想定内といえます。
今夜の米国CPIは投資家が注目するインフレの指標で来週のFOMCによる利上げの判断にも繋がりますのでウォッチするようにしましょう。
市場予想ではピークアウトの判断ですが、現在や日米株式市場で織り込みが進んでいますが、CPIの結果次第でさらにトレンド動き出すので上昇か下落はまだわかりませんが、明日以降のトレンドの方向についていきましょう。
今夜のCPIが無難に通過すれば週後半までは堅調な動きになりやすく、週末にかけては来週の日本市場がシルバーウィークにより3営業日しか商いがないことを踏まえると週末は持ち高調整が入りやすく変動性が高まることは頭の片隅に置いておきましょう。
またドル円レートも1ドル142円台で横ばいで、輸出関連などは利益確定が入りやすくなるので注意が必要です。
物色銘柄は旅行関連やインバウンド、サービスなどになります。今夜の米国CPIの結果次第では、ハイテク株なども注目してみてはどうでしょうか。
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