東証市場概況
2022年9月12日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+327円36銭(+1.16%)の28,542円11銭でした。
先週末の米国市場3指標揃った上昇の流れを受け買いが先行、日経寄与の高いファーストリテイリングやソフトバンクグループなど主力の値がさ株を中心に買われ、節目の28,500円を乗せて取引を終えました。また政府が発表した10月からの1日あたりの入国者数を撤廃する調整に入ったとのことで、インバウンドなどサービス、空運、陸運関連などが大きく買われました。
日経平均の上げ幅は一時400円を超えましたが、上げ幅は限定的で米国12日未明に発表されるCPIを見極めたい思惑から積極的な上昇とはいきませんでした。
米国市場情報
先週末米国9日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+377.19ドル(+1.19%)の32,151.71ドルでした。
S&P500は前日比+61.18ポイント(+1.53%)の4,067.36ポイントでした。
ナスダック総合指数は前日比+250.18ポイント(+2.11%)の12,112.31ポイントでした。
米国FRBによる利上げが織り込まれ、各国の政策金利決定など投資家心理が一旦改善し3指標揃って上昇しました。また一部の小売業の四半期決算により業績改善などが好感されたことも買いにつながりました。
米国長期金利は3.3%台で横ばい、20〜21日のFOMCでは0.75%の利上げが確実視され不確実性が和らいだことも市場にはプラスに働きました。NYダウは3日で1000ドル近く上昇、S&P500は前日に4,000ポイントを回復したことで投資家心理が改善。
今週は米国12日の米国CPIなどインフレをはかる指標が発表予定です。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆1699億円、売買高は9億2587万株でした。東証プライムの値上がり株は1259、値下がり株は488、変わらずは90でした。
陸運、空運などが上昇率上位、精密機器や小売など内需の一角から景気敏感までバランスよく買われました。原油価格下落により鉱業、石油石炭などは売られました。
テクニカル的には先週末の抵抗となるポイントとして解説していた25日移動平均線・一目均衡表の基準線を一気に飛び抜けました。上向きのキャップをあけ、調整をはさみながら29,000円を挑戦する動きとなります。
ピンポイントで物色銘柄を絞るというよりは入国緩和に向けたサービスや旅行関連、小売なども面白いでしょう。ドラッグストアのツルハホールディングス(3391)なども注目してみるのは良さそうです。
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