東証市場概況
2022年8月26日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+162円37銭(+0.57%)の28,641円38銭でした。
米国長期金利上昇の一服と実質GDPの市場予想を上回る結果などをうけ米国株式市場3指標そろった上昇を受け日本市場も買いが先行し取引がスタートしました。
上げ幅を一時300円ほど広げましたが、今夜23時ごろに講演予定のFRB議長発言内容が警戒され徐々に上げ幅を縮小させながら取引を終えました。
SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が3.7%上昇したことを受け、国内半導体関連株である東京エレクトロンやアドバンテストなどの主力のハイテク株が買い直されました。
米国市場情報
米国25日の米国市場は続伸しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比+322.55ドル(+0.98%)の33,291.78ドルでした。
S&P500は前日比+58.35ポイント(+1.41%)の4,199.12ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比+207.74ポイント(+1.67%)の12,639.26ポイントでした。
前日24日に3.1%台へ上昇した米国長期金利が3.02%台へ下落したことで、高PER株のハイテク株のマイクロソフトやアップルなどが買われたことでナスダック指数が上昇しました。
また米国第二四半期実質GDPも市場予想よりも上回ったことも景気減速への過度な懸念が和らいだことも米国市場3指標揃った上昇となりました。
今夜未明に発表されるジャクソンホール会議後のFRB議長の発言が注目され、極端な利上げを示唆する発言がないという選択肢もあり、空売りの買い戻しなども含まれた模様です。金融引き締めへの発言が出ない可能性もありますので、現在の神経質な相場は少し気にし過ぎな面も否めません。
NYダウ構成銘柄はほぼ全面高となりましたが、2023年一月期の業績を下方修正したセールスフォースドットコムは3%安、ディフェンシブのP&Gは小幅に下落しました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆548億円、売買高は8億5551万株と連日2兆円前半の低水準で週末の取引を終えました。東証プライムの値上がり株は864、値下がり株は867、変わらずは106でした。
素材系の繊維株が上昇率一位で非鉄金属や鉄鋼、ゴム製品などが買われました。景気敏感の海運や空運などバランスよく買われました。石油・石炭や鉱業などは利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には前日の高値より切り上げて上昇。5日移動平均線を飛び越えて、ボリンジャーバンドの1σと一目均衡表の転換線を抵抗に心理的な節目の28,500円を超えて取引を終えました。上髭の方が長く実体の短いローソク足で高音圏で上値を抑えられ様子見の強い相場となりました。解説通り大きく動き出すのは今夜のジャクソンホール会議でのFRB議長講演を終えて週明け以降となりそうです。
週足では先週の高値と安値を切り上げ下落となりました。週明けは8月の最終週で3日目の営業日は月末となります。夏休みも終わり9月相場となりますが、テクニカル的には上値を試したい相場感とみえますので週明けの値動き次第では、先日から解説しているように小・中型株をメインにした銘柄選定となります。
松井証券のテーマランキングでは原子力発電を筆頭に防衛、パワー半導体、メタバース、半導体がTOP5に並んでいます。
昨年より中長期的なテーマとして半導体やメタバースなどは今後も注目の銘柄ですので、継続して動向を注目するようにしましょう。
この記事へのコメントはありません。