東証市場概況
2022年8月24日の東証市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-139円28銭(-0.49%)の28,313円47銭と5日続落しました。
米国利上げ継続への懸念は根強く売り一巡後もまちまちな動きで取引を終えました。昨日の解説で前日までの下落で自立反発もあり得るとしましたが朝の取引開始時は前日の終値より上昇しましたが勢いは続かず、運用リスク回避などもあり値がさ株を中心に売られました。
米国長期金利も3%台で高止まりしていることも影響し、週末26日のジャクソンホール会議でのFRB議長による利上げ継続へ前向きな姿勢を示すと株式市場が懸念しています。
ドル円レートも前日の1ドル137円から136円へ円高に振れたことも輸出関連企業の採算悪化が懸念されたことも日本市場の弱さにつながりました。
国内入国緩和で全数検査の見直しなどの報道もありましたが、前日の入国数5万人からは特段のサプライズとはならず買い直しも特に観測されませんでした。
米国市場情報
米国23日の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-154.02ドル(-0.47%)の32,909.59ドルでした。
S&P500は前日比-9.26ポイント(-0.22%)の4,128.73ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-0.27ポイント(-0.03%)の12,381.30ポイントでした。
ジャクソンホール会議を控え、利上げ継続姿勢が警戒され3指標そろって下落、また冴えない米国経済指標も投資家心理を落ち込ませました。8月製造業PMIは市場予想を下回る51.3、サービス業PMIは44.1と基準の50を下回りました。
新築住宅販売件数も市場予想を下回ったことも景気減速が懸念されました。
個別銘柄では原油先物価格上昇によりシェブロンは3%高。長期金利が一時的に3%を下回りハイテク株は買い直されましたが、再び金利が上昇したことで小幅に下落しました。
景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄である日用品のP&Gや保険業ユナイテッドヘルスなども下落しました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆2916億円、売買高は10億2293万株でした。東証プライムの値上がり株は1005、値下がり株は734、変わらずは99株でした。
電気・ガスなどの内需株が上昇率一位で、パルプ・紙やゴム製品とガラス・土石などの素材系が上昇しました。前日上昇した空有株は本日利益確定の売りに押されました。
テクニカル的には高値と安値を切り下げたの下落。6/9の高値付近で下げ止まり下げ幅を少し戻して取引を終えました。週末から解説していますように、さらに調整が進み支えと意識される25日移動平均線と一目均衡表の基準線がまたがる28,000円まで調整が進む可能性が出てきました。
NT倍率は14.39と調整が入る目安になる14.4を割り込み、オシレータ系のRSIは58.78、DMIやストキャスティクスなど買われすぎのサインは解消しつつありますが、週末のジャクソンホール会議を迎えるまでは銘柄の選定に注力するほうが賢明と思われます。
昨日紹介したマツキヨやラオックスなど押し目がきたタイミングで参入するのも良いでしょう。
ツバキナカシマ(6464)などもトレンドが変わってきたので注目してみる価値はありそうです。
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