東証市場概況
2022年8月22日の東証市場は3日続落しました。
日経平均株価は前日比-135円83銭(-0.47%)の28,794円50銭でした。
先週末の米国市場下落の流れを受け日本市場も一時300円を超える下げ幅まで売られるなど、売りが先行しましたが、下値では押し目を拾う動きで下げ幅を戻しながら取引を終えました。
先週末の米国長期金利2.9%台へと上昇したのを受け、国内も東京エレクトロンやファナック、そして安川電機などのグロース株を中心に売りが進みましたが、中国人民銀行(中央銀行)の利下げとドル円レートが1ドル137円台と円安に振れたことで下げ幅は限定的となりました。
週末に発表予定の米国PCEコアデフレータなど週後半にかけ様子見が広がりやすい株式市場と予想されます。
米国市場情報
週末18日の米国市場は反落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-292.30ドル(-0.86%)の33,706.74ドルでした。
S&P500は前日比-55.26ポイント(-1.29%)の4,228.48ポイント
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-260.13ポイント(-2.01%)の12,705.21ポイントでした。
米国長期金利が2.99%と1ヶ月ぶりに上昇し、7月中盤から上昇基調だった米国市場において、過熱感から利益確定の売りに押され3指標そろって幅のある下落となりました。
ドル為替相場においてもドル高基調が続いており海外売上が多い企業の業績懸念なども嫌気されました。
ボーイング3%安など景気敏感株やナイキなどの消費関連株、セールフォースやアップルなどのハイテク株も売られました。
今週の米国市場は米国時間26日にPCEコアデフレータの発表を控えており、CPI・PPIともにインフレを把握する重要な指数と位置付けされ、日本市場へは週明けに株価に織り込まれますが、週後半にかけては様子見が強くなると予測されます。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆1255億円、売買高は9億2087万株と少ない商いに終わりました。東証プライムの値上がり株は798、値下がり株は956株、変わらずは84株でした。
原油先物価格が上昇したことで鉱業株と石油・石炭株が上昇率一位となりました。医薬品や保険、電気・ガスなどの内需およびディフェンシブが中心に買われました。
テクニカル的には先週末の終値を窓をあけ下落、8/14,15の間に空いた窓付近の価格を支えに反転しました。ボリンジャーバンドの1σに支えられましたが、さらに調整が進む場合は一目均衡表の転換線がまたがる28,480円から28,000円まで調整が入る可能性があります。
先週のブログでも25日移動平均線との乖離率が大きくなってきたので調整に注意と解説していましたが、週明けの相場はその流れになりました。問題はどこで調整を終えるかですが、それはわかりませんが、明日以降ボリンジャーバンドの1σを割り込むとさらに調整が進むとだけ解説しておきます。
またNT倍率も14.45と下落しつつありますが、14.4を超えると調整が入りやすい相場でもあります。明日は本日の反動から自主反発もあり得る相場ですが、週末は冒頭で解説したように米国PCEコアデフレータの発表も控えているので週後半にかけて変動性が高まることは念頭に入れましょう。
商品先物のお話になりますが『有事のときの金』と投資の言葉でありますが、8月から下落が続いており、反転したタイミングで注目してみるのもよいでしょう。
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