東証市場概況
2022年8月18日の東証市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-280円63銭(-0.96%)の28,942円14銭でした。
節目の29,000円を超えた達成感と、連日の1400円にもおよぶ急ピッチな相場上昇もあり、昨日懸念していたように利益確定の売りに押されましたが、売り一巡後は押し目買いも入り下げ幅を縮小させるなど節目の29,000円付近で迷いのある相場となりました。
米国市場の下落と中国上海株価指数下落も投資家心理を冷やしました。東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体株も軟調な動きとなりました。
米国市場情報
米国17日の米国市場NYダウは反落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-171.69ドル(-0.50%)の33,980.32ドルでした。
S&P500は前日比-31.16ポイント(-0.72%)の4,274.04ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比-164.43ポイント(-1.25%)の12,938.12ポイントでした。
前日までの5営業日続伸によりダウは1400ドル近く上げたこともあり利益確定のタイミング、米国10年長期金利が前日の2.8%から2.9%へと急上昇したことで高PERのハイテク株などを中心に売られました。
小売大手のターゲットが2022年5〜7月決算で大幅減益となり売られ、消費関連株となるクレジットカードのビザなどの一角が売られました。
今週のイベントで注目していた7月FOMC議事録が公表され、参加者により利上げ減速することも適切との明言があったことで、一時は下げ幅を縮小し買い直される場面もありましたが、引けにかけては再び売りに押されるなどまちまちな相場になりました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆3080億円、売買高は9億8793万株でした。東証プライムの値上がり株は486株、値下がり株は1283株、変わらずは69株でした。
原油価格下落一服により鉱業が上昇率一位で、電気・ガスなどの内需の一角が買われました。精密機器や輸送機器などの景気敏感株、パルプ・紙などの素材系まで下落しました。
テクニカルでは5日移動平均線に支えられる形で、高値と安値を切り下げ下落となりました。
取引参加者も少なく節目の29,000円付近もあり調整も入りやすいタイミングというのは把握していましたが、明日は週末の金曜で明日の午前中はポジション整理も含め利益確定の売りに押されると予測されますが、調整後の買い直しが相場を反転させるくらい勢いがあるのかがポイントです。
押し目買いの勢いが強く大きく下げることもなければ、来週からの日本市場は29,000円より高値を挑戦していく形となります。大きく売り込まれる要因もありませんので、決算も落ち着いたタイミングで、大型株から小型・中型株に資金が流れやすいタイミングですので物色していくのも良い戦略といえそうです。
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