(最終更新日:2022.08.16)

2022年8月16日の株式市場概況

東証市場概況

2022年8月16日の東証市場は小幅に反落しました。

日経平均株価は前日比-2円87銭(-0.01%)の28,868円91銭でした。

前日までの3日におよぶ急ピッチな上昇もあり利益確定の売りなどにより小幅に反落しました。昨日指摘したように上げ材料が乏しく調整入りすることも視野としていたので、本日はさっそくその流れになりました。

下げ幅は一時100円を超えましたが、主要企業の決算も一巡し、国内好決算銘柄を頼りに押し目買いも入り、底値はかたいまま取引を終えました。

米国市場情報

米国時間8/15の米国市場は続伸しました。

NYダウ工業株30種平均は前日比+151.39ドル(+0.45%)の33,912.44ドルでした。

S&P500は前日比+16.99ポイント(+0.39%)の4,297.14ポイントでした。

ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比+80.87ポイント(+0.62%)の13,128.05ポイントでした。

インフレピークアウトにより、利上げへ加速に対する不安が和らぎ強気相場継続となり3指標揃って上昇しました。

取引開始前に発表されたニューヨーク連銀景況指数が市場予想を大幅に下回り売りが先行しダウは下落しましたが、米国長期金利が2.7%台へと低下して、Appleなどのハイテク株を中心に買いが入り相場は反転してプラス圏で取引を終えました。

中国の景気先行き不安などアジア市場の動向にも株式市場への影響度が強いので、中国の経済指標の動向もウォッチするようにしましょう。

東証市場情報

東証プライムの売買代金は概ね2兆4062億円、売買高は9億6965億円でした。東証プライムの値上がり株は790株、値下がり株は953株、変わらずは95株でした。

その他製品が上昇率一位でした。昨日解説した夏休みの旅行需要の期待から空運系に注目としていましたが、本日上昇率2位と買われました。

テクニカル的には前日の高値と安値を切り上げ形では上昇。ボリンジャーバンドの2σを頭にバンドウォークの状態になりました。取引参加者が少なく変動幅も小さく、節目の29,000円間際で迷いのある形となりました。

RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系指標は過熱気味のサインもみられ、高値での警戒から様子見または利益確定に押されることも予想されますが、利益確定で生まれた資金で再度株式市場に資金が流れることでさらなる上昇が見込まれるので、トレンドの波に逆らわず利益が乗っているものは利益を伸ばす戦略にして行きましょう。

TOPIX Small +0.11%、東証マザーズ指数+2.69%と上昇し、大型株から中・小型株へ資金がシフトしつつありますので、大型株中心の物色から時価総額の低い銘柄への物色も行うようにしましょう。中長期的にはクラウドやDX、または情報セキュリティなどが狙い目です。

ドル円の為替に関してはこの1週間ほど横ばいで推移しており、米国金利低下を受け円高へ振れやすいということに警戒し、輸出関連株などは変動性に注意しましょう。

海運株なども直近利益確定に押されていますが、配当利回りなど魅力的な銘柄ですので、反転したタイミングで物色するのもよいでしょう。

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