東証市場概況
2022年8月15日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+324円80銭(+1.14%)の28,871円78銭でした。
米国市場株高の流れを受け、日経市場も買いが先行して取引スタート。東京エレクトロンやファナックなどハイテク株の一角などが買われました。
米国経済指標のインフレのピークアウトによりFRBの利上げペースの緩みが期待されたことと、国内企業の決算を終えた銘柄を中心に買われました。節目の29,000円にせまる勢いですが、高値圏での警戒による利益確定が出やすい価格帯とさらに上値を追う材料が乏しく上値は限定的でした。
夏休みにはいる機関投資家も多い中、今夜の米国市場の動向と週後半にかけ7月FOMC議事録や住宅関連指標、鉱工業生産指標などの発表も控えているので、様子見が伺えます。
米国市場情報
先週末の米国市場は続伸しました。
米国時間8/12のNYダウ工業株30種平均は前日比+424.38ドル(+1.27%)の33,761.05ドルでした。
S&P500は前日比+72.88ポイント(+1.73%)4,280.15ポイントでした。
ハイテク関連ナスダック平均指数は前日比+267.27ポイント(+2.09%)の13,047.19ポイントでした。
米国CPI・PPI、7月米国輸入物価指数(前月比)-1.4%と全てインフレがピークアウトのサインを示しFRBによる利上げペースが鈍化するとの思惑から投資家心理が強気のまま継続し、3指標そろって強く上昇しました。
長期金利も2.8%台と一服し、高PERのハイテク株なども買われました。
S&P500に関しても4,300へ迫る勢いで強さが伺えます。
今週の米国市場は住宅関連の指標やFOMC議事録の公表などが控えていますがFOMCに関しては織り込み済みな側面もありますので、過度に神経質になる必要はないとは思いますが、動向には気を配りましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5601億円、売買高は9億9460万株と薄い商いに終わりました。東証プライムの値上がり株は841株、値下がり株は912株、変わらずは85株でした。
週末に知的財産関連で材料の出た第一三共(4568)が14%と大幅に上昇し、医薬品株が上昇率一位となりました。海運業は利益確定の売りに押されて下落しました。
信越化学やディスコなど半導体関連が買われました。週末のブログで紹介した日本化学工業(4092)も3.9%高となりました。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの2σがまたがるところで上値をおさえられました。年初以来の高値を追いつつあり、29,000円を目指す勢いですが、夏休み中と取引参加者が少ない中で様子見いりすることも予想されます。
8月も後半入りし、行動制限のないお盆の旅行需要などで空運や鉄道系は物色対象としたいです。先月よりウォッチしているパーク24も順調によいパフォーマンスをみせています。利益確定の調整をはさみながらトレンド継続するか注目です。パーク24の月次速報もチェックしたいところです。
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