東証市場概況
2022年8月3日の東証市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+147円17銭(+0.53%)の27,741円90銭でした。
米国の台湾訪問による過度な米中関係悪化の懸念が和らぎ前日の400円ちかく下落したことで自主反発、ドル円レートも再び1ドル133円台後半と円安に振れたことも輸出企業の収益改善の思惑から買われました。時間外の米国株価先物指数が上昇したことも追い風となりまたした。
上げ幅は限定的で、米国FRBによる継続的な利上げ発言などで警戒させるなど、金利と為替の変動がより神経質となりつつあります。
米国市場情報
米国時間8/2の米国市場は続落しました。
NYダウ工業株30種平均は前日比-402.23ドル(-1.23%)の32,396.17ドルでした。
S&P500は前日比-27.44ポイント(-0.67%)の4,091.19ポイント
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-20.22ポイント(-0.16%)の12,348.76ポイントでした。
米国下院議長による台湾訪問により米中関係の対立がさらに投資家心理を悪化させました。米国も対中国との関係悪化は回避させたいとは思われているので、そこまでシビアになる必要はないですが、株式市場への影響は無視できないと言えますので引き続き注意が必要です。
そしてFRBによる利上げペースも引き続き0.75%になると予想され、利上げに対する警戒感も色濃く残っています。
個別銘柄では連日で好調だったマイクロソフトやアップルの利益確定に押され下落しましたが、AMDなどの半導体の一角は上昇しました。
米国市場も決算が落ち着くまでは変動性に注意しましょう。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆9200億円、売買高は11億7660万株でした。東証プライムの値上がり株は683株、値下がり株は1074株、変わらずは81株と値下がり株が過半数でしたが日経平均はプラス圏で取引を終えました。日経寄与度の高いファーストリテイリングが1.5%高で日経平均を40円ほど上げました。
精密機器、電気機器が買われました。電気・ガスなどの内需は本日も売られました。
テクニカル的には前日の高値と安値を切り上げ上昇しましたが持ち合いに近い形となりました。ボリンジャーバンドの1σにまたがる形で、一目均衡表の転換線と5日移動平均線に終値を抑えられる形で本日も方向感のつかみにくい形となりました。上根を試すにも売り圧力がかたまる28,000円という節目、支えと意識される200日移動平均線を抜けると7/19.20にあいたマドを埋める形で27,000円程度まで調整入りするおそれもありますので警戒する位置にあることは念頭にいれましょう。
日米ともに決算相場となり、好決算の思惑による買いも入り個別銘柄がせわしなく変動してきました。
7月頭頃より注目していた、アフターコロナおよび夏の行楽に向け、旅行関係や陸運など物色としていましたが、昨日のJR西日本決算で3年ぶりに第一四半期にて578億円の黒字となり本日3.4%高となりました。
新型コロナウィルス再拡大の懸念事項は残りますが、鉄道系など物色の候補として引き続き注目してみてはいかがでしょうか。とくに小田急(9007)など長い下落トレンドから大きく動き始めたので注目してみてはいかがでしょうか。
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