東証市場概況
2022年7月15日の東証市場は続伸しました。
日経平均株価は前日比+145円08銭(+0.54%)の26,788円47銭でした。
値下がり株が過半数を超える中、14日に業績予想の上方修正をしたファーストリテイリング(ユニクロ)が大幅続伸、日経平均を一時200円ほど押し上げました。
また1ドル139円と円安による輸出関連企業の収益改善の期待なども市場を押し上げる要因になりました。
午後からは3連休前、米国の小売売上高を控え様子見ムードが広がり上値を追うことなく取引を終えました。
米国市場情報
米国時間7/14の米国市場は5日続落しました。
NYダウ工業株価平均は前日比-142.62ドル(-0.30%)の30,630.17ドルでした。
S&P500は前日比-11.40ポイント(-0.30%)の3,790.38ポイント
ハイテク関連ナスダックは前日比+3.60ポイント(+0.03%)の11,251.18ポイントでした。
朝方発表の米国6月PPI前月比が市場予想0.8%を上回る1.1%に。FRBによる急速な利上げによる金融引き締めが懸念され、ダウは一時600ドルを超えるほど下落しました。
1%の利上げを織り込みましたが、同日発表の新規失業保険申請数24.4万人と予想より増加し、過度な金融引き締めが和らぎ午後にかけて下げ幅を縮小していきました。
またJPモルガンチェースはの決算では28%の減益で3.5%ほど下落しましたが、直近のきつい下げからアップルや半導体エヌビディアなど優良ハイテク株が買い直されナスダックは上昇しました。
東証市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5444億円、売買高は10億7831万株でした。東証プライムの値上がり株は689株、値下がり株は1074株、変わらずは75株でした。先述した日経平均寄与度が高いファーストリテイリングの急騰により日経平均が上昇しました。
巣篭もり関連の任天堂、卒アルなどを手がけるマツモトが大幅に上昇したことでその他製品が上昇率一位でした。政府の要請で夏の電力需要に対応するため原発フル稼働との報道で関西電力など電気・ガス株も買われました。
テクニカル的には抵抗と意識される75日移動平均線にタッチしたあと跳ね返され5日移動平均線、一目均衡表の転換線にはさまる形になりました。
日経市場は大きく売り込まれる要素は少なく、やはりNYダウやナスダックなど利上げによる懸念は根強く日経市場は上値を追いたくても追えない状況が続いております。
そして今朝7/15の米国市場はNYダウ+658.09ドル(+2.15%)の31,288.26ドル、ナスダック指数は前日比+201.24ポイント(+1.79%)と大幅に反発し、日経225先物指数も26,990円で取引を終えました。
日本も連休明けは、このまま大きなニュースなど無い限り上昇してスタートすると思われます。
特に売りの強かった東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連は注目してみる価値はあるでしょう。
Sansan(4443)は14日の本決算で営業利益631百万円と業績予想のレンジ内でしたが、有価証券売却益などで経常利益が968百万円(前期比+158.3%)と大幅に増加と、決算後のガイダンスリスクが和らぎ買いが先行しました。
加熱気味に買われていますが、来期予想も増収増益を予想しており、テクニカル的に調整が済んだタイミングで参入するのも良さそうですので注目してみるのもありでしょう。
週明けには20日に日本電産(6594)、翌21日には半導体関連のディスコ(6146)など主力企業の決算もあり、動向が注目されるところですのでウォッチするようにしましょう。
海外では21日にECB政策金利発表と日銀政策金利、米国時間21日には製造業PMIと株式市場の変動性に与えそうな経済指標の発表があります。米国・欧州ともに0.75%の利上げは織り込まれているとは思われますが、株式への変動には警戒するようにしましょう。
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