日経市場概況
2022年7月1日の日経市場は続落しました。
日経平均株価は前日比-457円42銭の25,935円62銭(-1.73%)と支えのポイントと意識される26,000円を割り込みました。
世界的な利上げによる景気減速の懸念は根強く、金融引き締めによる業績への影響など未知数なこともあり、昨日のブログで解説したように朝の取引開始時は値頃感から自主反発し、買い一巡後は米国時間外の先物指数の軟調な取引で日経市場は下げ幅を拡大しました。
日本国内の5月失業率が市場予想を上回る2.6%に、第2四半期日銀短観の大企業製造業・業況判断が市場予想13.0ポイントに対し9.0ポイントとなったことも市場心理を落ち込ませました。
昨日懸念していた支えのポイントとしていた26,000円台に突入すると反発する動きもみられましたが、買いの勢いは弱くあっさり26,000円を割り込んで取引を終えました。
週足では高値と安値を切り上げ形では上昇となりましたが、7/1の月初で週末要因を加味しても気持ちのいいスタートとは言えませんが、いよいよ今月から8月上旬にかけ決算が本格化していくことが手掛かりとなりそうです。
米国市場情報
米国時間6/30の米国市場は反落しました。
NYダウ平均株価は前日比-253.88ドルの30,775.43ドル(-0.82%)でした。
S&P500は前日比-33.45ポイントの3,785.38ポイント(-0.88%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-149.16ポイントの11,028.74ポイント(-1.33%)でした。
米国個人支出が0.2%と景気のピークアウトにより下落しましたが、四半期末の機関投資家の資産配分見直しによる思惑買いなども入りましたが、ホームデポやP&Gなどの内需やディフェンシブ銘柄が買われました。
上半期の指数下落率はNYダウが15%安、投資家の運用指標となるS&P500は20%安と50〜60年ぶりの下落率となり、市場心理は急速に落ち込みました。
今夜の米国も重要な経済指標となる6月製造業PMIや6月ISM製造業景気指数の発表が予定されております。
週末をはさみ週明けからの見通しの参考として結果に注目しましょう。
日経市場情報
東証プライムの売買代金は概ね3兆1469億円、売買高は13億4973万株でした。東証プライムの値上がり株は308株、値下がり株は1485株と全体の8割が下落、変わらずは45株でした。
資源価格下落により鉱業が強く売られ、内需株やディフェンシブ株も売られる全面安で取引を終えました。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの-1σをまたぎ取引を終えました。25・75日移動平均線がデッドクロス間際、一目均衡表の転換線もあさっりと抜け、売りの勢いはさらに増しました。
先安感がみられますが、決算が始まる国内ではファンダメンタルを重視した銘柄の物色に専念したいところです。
スギホールディングスなどは四半期決算が好感され反発しましたが、テクニカル的にトレンドが転換きていくか注目する価値があるでしょう。
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