日経市場概況
2022年6月2日の日経市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-44円01銭の27,413円88銭(-0.16%)でした。
米国長期金利上昇によりリスク回避の売りが先行しました。午前の取引開始時は下げ幅を200円ほど広げましたが、売り一巡後は、1ドル130円と円安基調により輸出関連株を中心に買い直されました。
米国市場同様、ISM景況指数発表による利上げ懸念が再燃されました。下げ幅は限定的ですが米国の利上げ動向に左右されることは織り込み済みですので、引き続き注視するようにしましょう。
特に金利敏感銘柄となる電力やガスなどのインフラ関連には変動性に警戒しましょう。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場情報
米国時間6/1の米国市場は続落しました。
NYダウ平均株価は前日比-176.89ドルの32,813.23ドル(-0.54%)でした。
S&P500は前日比-30.92ポイントの4,101.23ポイント(-0.75%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-86.93ポイントの11,994.46ポイント(-0.72%)
ISM景気指数発表後、米国長期金利が2.9%へ上昇したのが嫌気され3指標揃って下落しました。一時は400ドルを超えるほど下落しましたが、値頃感のある銘柄を中心に買い直され下げ幅を戻しながらまちまちな動きで取引を終えました。
前日に決算だった顧客管理システムのSalesforceは市場予想を超える業績により10%ほど上昇しました。また原油先物価格も上昇したことでシェブロンなどの石油関連銘柄も物色されました。
FRBによる利上げに関して市場はある程度織り込み済みもあり下げ幅は限定的でしたが、相場の変動性を高める要因でもありますので引き続き警戒が必要です。
日経市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆5463億円、売買高は10億9537万株でした。東証プライムの値上がり株は579株、値下がり株は1192株、変わらずは66株でした。
テクニカル的には、昨日同様2σに上値を押さえられる展開で強い抵抗として意識されています。売り圧力が27,500円台にたまっていると予想されますので、現在の価格帯から下向きにはね返されると、下げが加速するので注意が必要です。
5月中旬から海外要因に左右されると解説していたので、大きな買い要因が少ない国内では引き続き海外要因に左右されるも思われます。特にアメリカの利上げ動向に注意が必要です。
米国同様金利上昇により保険株が買われ、原油価格上昇により石油関連などが買われました。
引き続き米国市場は雇用統計などの重要な景気指数発表を控えています。明日は週末に入るので前半は変動性が高まるおそれがありますので注意しましょう。
特に急な円安基調により上昇した銘柄などは、円安が落ち着くと利益確定の売りに押されるおそれもありますので、利益確定ポイントなどはこまめに設定するようにしましょう。
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