日経市場概況
2022年5月24日の日経市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-253円38銭の26,748円14銭(-0.94%)でした。
昨日はバイデン大統領の対中国間税引き下げ発言からインフレ懸念が和らぎ急伸しましたが、依然として金融引き締めと中国の景気減速による懸念が強く残り、米国時間外先物指数下落による流れで日経市場は終日軟調な動きになりました。
昨日のブログで米国市場のまちまちは動きは様子見ムードもあり一進一退が予想されますと解説。日経市場も引き続き海外指数に左右される形になりました。
テクニカル・ファンダメンタルともに大きく売り込まれることもなければ、大きく買われることもない方向感のない動きですが、インバウンドによる景気回復への期待から買われやすい個別銘柄なども出てきました。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場情報
米国時間5/23のNYダウは続伸しました。
NYダウ平均株価は前日比+618.34ドルの31,880.24ドル(+1.98%)でした。
S&P500は前日比+72.39ポイントの3,973.75ポイント(+1.86%)でした。
ハイテク関連ナスダック指数は前日比+180.66ポイントの11,535.28ポイント(+1.59%)でした。
前日の日米共同会見における対中国関税引き下げ発言などによりインフレ懸念が和らぎ3指標そろって上昇しました。
JPモルガンによる2022年通期の金利収入見通しを上方修正するなどし、ゴールドマンサックス やバンク・オブ・アメリカなどの銀行株が買われました。
アップルやマイクロソフトなど主力のハイテク株にも買いが入りナスダック指数も上昇しました。
投資信託のベンチマークとなるS&P500が4,000ポイント台を復帰するかが、今後の投資家心理のさらなる改善となりそうです。
日経市場情報
東証プライムの売買代金は概ね2兆6381億円、売買高は11億1351億円でした。東証プライムの値上がり株は215株、値下がり株は1569株、変わらずは53株と、全体の85%の銘柄が下落しました。
景気回復期待から海運や空運など輸送・物流などが買われました。
テクニカル的には直近の高値と安値を結んだトレンドラインから昨日のローソク足は上に抜けました。そして昨日のブログで一目均衡表の転換線が基準線を下から抜けるかが今後のポイントと解説。
本日はボリンジャーバンドの1σが意識され、底値は5・25日移動平均線で意識されてるといった形で終えました。
どちらかに動き出すエネルギーはたまっているように見えますが、決算シーズンも落ち着き材料に乏しい日経市場では引き続き海外要因に左右されると予想できます。
アメリカは秋の中間選挙、日本も参院選など日米ともに選挙戦をにらんだ政策発表など、政治的な思惑買いなども入りやすくなってきます。
岸田総理が掲げる『新しい資本主義』を参考にするならDX、バイオ、人材投資などです。特に国内企業では週休3日制導入など働く人の余暇を充実させる方向になっており、スキルアップしていく人など増えていくことも予測できます。
現に私も、金融と会計の勉強をしたくて通信制大学へ編入、働きながら時間を捻出し勉強してきました。
終身雇用の崩壊、世界と比較して数十年上がらない日本の賃金など資格取得などで収入を上げていくしか方法がありません。
今後も従業員のスキルアップ支援など見込んでいくなら、岸田総理が掲げる成長戦略の一つである人への投資に関連した銘柄を物色していくのも一つの戦略です。
そして米国のバイデン大統領が掲げる経済政策を参考にするなら、気候変動関連銘柄となる環境関連や新しいエネルギー関連などSDGsやESGなどにも目を向けていかなければなりません。
アメリカの中間選挙も控える今年、トランプ前大統領も立候補となると、また相場観ががらりと変わる可能性もありますので、アメリカの政策などにも気を配るようにしましょう。
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