日経市場概況
2022年4月25日の日経市場は下落しました。
日経平均株価は前日比-514円48銭の26,590円78銭(-1.90%)と先週末の米国市場続落による流れを受け下落しました。
連日米国金利の動向には注意と解説。利上げペースの加速と0.5%と想定の倍の利上げを示唆した米国FOMCの発言によって日経市場もリスク回避の売りを浴びせられました。
そして中国・上海のコロナウィルス再拡大による景気減速への懸念から、鉄鋼や海運など景気敏感系の銘柄も売られました。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場概況
先週末4/22の米国市場は大幅に続落しました。
NYダウ平均株価は前日比-981.36ドルの33,811.40ドル(-2.82%)でした。
S&P500は前日比-121.88ポイントの4,271.78ポイント(-2.77%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-335.36ポイントの12,839.29ポイント(-2.55%)
さらなる米国長期金利上昇への懸念から3指標揃って大幅に下落、NYダウに関しては全構成銘柄となる30種下落となりました。
前日に米国10年金利が2.9%台へ到達、株価の割高感から株式が売られる流れに。
FOMCによる通常の2倍になる0.5%の利上げを示唆、そして速い段階での利上げが必要など、市場が利上げによる景気の冷え込みを警戒しました。
取引時間中は一時1,000ドルを超える下落しましたが、引けにかけて下げ幅を縮小しましたが終値では981ドル安と大幅に下落しました。
5月の0.5%の利上げは以前より発表されていたことなので市場は織り込み済みでしたが、今回の急落は6月からの0.5%の利上げと、さらに株式市場は0.75%の利上げをも警戒した動きになりました。
想定されている利上げが織り込まれると金利の上昇もピークアウトになると予想されるので、株式市場も徐々に回復に向かうでしょう。
連日お伝えしていますように、金利動向に左右される神経質な相場が予想されますので注意するようにしましょう。
日経市場
東証プライムの売買代金は2兆4584億円、売買高は10億1350万株でした。東証プライムの値上がり株は250株、値下がりは1554株、変わらずは34株と東証全体の約8割が下落しました。
水産・農林や食品などの内需系が買われ、鉱業・非鉄金属など景気敏感株が大幅に下落しました。
4/22のブログで金利上昇による懸念が市場に与えるとさらに下落と解説。結果は懸念したとおり、大幅に下落しました。
前日の終値から大きく窓をあけて取引スタート。下げ幅が500円を超える場面では大型株の割安感から買い戻されましたが、上昇のエネルギーは弱くまちまちな動きで本日の取引を終えました。
4/13日の安値は割りませんでしたが、明日以降も調整がすすむと節目の26,000円に支えられるかがポイントになります。
明日以降も日本市場は決算などもあるので、引き続き神経質な動きなることが予想されます。
今週はファナックやトーメンデバイスなどハイテク関連株の決算も控えており、半導体関連銘柄の動向など注目されます。
急落による自主反発もあり得るので積極的な空売り、または買いも入れられる相場ではないのは確かですので今夜の米国市場および金利動向などウォッチするようにしましょう。
相場の変動性リスクが高まっているときは、ディフェンシブ系銘柄の物色をメインに、あとは決算を参考にファンダメンタルがしっかりした銘柄を中長期目線で物色するようにしましょう。
この記事へのコメントはありません。