日経市場概況
2022年4月22日の日経市場は反落しました。
日経平均株価は前日比-447円80銭の27,105円26銭(-1.63%)でした。
米国長期金利上昇の警戒から米国市場下落の流れを引き継いだのと、週末要因も重なり大きく下落しました。
節目の27,000円は終値で維持しましたが、週明け以降もゴールデンウィーク前のポジション整理も入り、変動性が高まる恐れがあります。
今後の動向など本日もよろしくお願いします。
米国市場情報
米国市場は早期金利利上げ懸念から反落しました。
NYダウ平均株価は前日比-368.03ドルの34,792.76ドル(-1.05%)
S&P500は前日比-65.79ポイントの4,393.66ポイント(1.48%)
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-278.41ポイントの13,174.65ポイント(-2.07%)でした。
失業保険継続受給者数の低下など景気回復の期待と各企業の好決算も相まって、取引開始後は上昇。上げ幅を300ドル以上上げましたが、引けにかけ360ドル近く下落。日中での変動幅は700ドル以上となる変動性の高い相場でした。
IMF開催の討議に出席したFRB議長による利上げペースの発言と、通常の0.5%以上の利上げを目指すなどの発言により金利上昇による景気後退が懸念されました。
ユナイテッド航空やアメリカン航空などは好決算と今後も航空機需要の高まりを受けて上昇。自動車なども上昇しました。
反面、金利上昇で売られやすい半導体などのハイテク関連株は売られ、Facebookのメタ、ネット通販Amazon、半導体のエヌビディアやAMDなど幅広く下落しました。
日経市場
東証プライムの売買代金は2兆3877億円、売買高は9億7940万株でした。東証プライムの値上がり株は263株、値下がり株は1536株、変わらずは40株と全体の約8割が下落しました。
米国の航空需要改善を引き継ぎ、日経市場も空運株が買われました。
テクニカル的には、節目の27,000円を割ると割安感から買い戻しが入り、午後からは堅調な動きになりました。一目均衡表の転換線に支えられる形で雲を割ることなく取引を終了。
日本時間今夜の米国市場の結果が買い戻される形になると月曜は自主反発すると予想されますが、金利動向への懸念は市場に残っているので、金利上昇の懸念が市場に影響するとさらに下落する恐れも残されます。
つまり変動性が高い相場には変わりありませんので、持ち越しのリスク回避も含め短期のボラティリティを狙ったデイトレやスキャルピングなどで値幅を利用した利鞘取りも考慮するようにしましょう。
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