日経市場情報
2022年4月19日の日経市場は反発しました。
日経平均株価は前日比+185円38銭の26,985円09銭(0.69%)と前日のきつい下げから自主反発、米国先物時間外取引の上昇により日経市場も上昇しました。
取引開始後は上げ幅を300円ほど上げ27,100円程度まで上昇しましたが、買い一巡後は強い抵抗にあいその後はまちまちな動きで取引を終えました。
米国市場
昨夜の米国市場は3指標揃って下落しました。NYダウ平均株価は前営業日-39.54ドルの34,411.694ドル(-0.11%)と小幅に下落。
S&P500は前日比-0.90ポイントの4,391.69ポイント(-0.02%)でした。
ハイテク関連ナスダック指数は前日比-18.72ポイントの13,332.36ポイント(-0.14%)でした。
原油先物価格が数週間ぶりに1バレル109ドル台と上昇し、資源高により消費関連株が売られました。
米国金利2.8%台へ突入し、JPモルガンやゴールドマンサックス など金利上昇局面で買われやすい金融関連株は買われました。
反面医薬品などのディフェンシブ関連は売られました。
日経市場
東証プライムの売買代金は概ね2兆2336億円、売買高は9億6196万株でした。東証プライムの値上がり株は1253株、値下がり株は505株、変わらずは81株でした。鉱業や海運業、輸送用機器、原油高による石油関連株など景気敏感株などが買われました。空運業は利益確定の調整に入り売られてしまいました。
テクニカル的には、連日お伝えしているように75日移動平均線がかる27,000円付近が抵抗になっています。本日は下髭が長く前日よりも実体が大きい上向きの強い動きになりました。明日以降そして今週と節目の27,000円で底固めするかがポイントになります。
日経平均の日足を一目均衡表でみると先行線の雲から抜け出した位置で終値を迎えました。転換線と基準線がタッチ、ここから転換線が上向きになれば日経市場の変革が訪れることが予想されます。
悲観的になる相場でもないですが、ロシアのウクライナの攻撃など先行きの不透明感は残ります。
国内に関しても、いつまでもマイナス金利を続ける日銀。そしてその日銀総裁の『急速な円安はマイナス』など為替相場も1ドル126円から128円になるなど変動性が高まっています。
大規模な国債買い入れ(買いオペ)をして超低金利を維持していますが、日米の金利差が拡大するとさすがにアメリカからの圧力も懸念されます。現に1ドル128円と20年ぶり円安です。
もちろん円安で恩恵を受ける企業もありますが、目新しい景気対策を打ち出せない日本では投資マネーの流入は難しいでしょう。
日米決算、ゴールデンウィーク、金利動向、そして日銀の発言など引き続き変動性は高まる相場は続きますが、おもな売買銘柄の中心として景気に左右されにくい医薬品などのディフェンシブ銘柄が今後のポイントになってきます。
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