日経市場情報
2022年3月31日の日経平均株価は続落しました。
日経平均株価、前日比205円82円安の27,821円43銭(-0.73%)でした。ロシア・ウクライナ情勢の不安定継続による米国市場3指標揃っての反落を受け下落しました。
米国市場情報
昨夜の米国市場は、NYダウ工業株30種平均株価、前日比65ドル38安の35,228ドル81セント(-0.19%)でした。優良株S&P500は前日比-29.15ポイントの4,602.45ポイント(-0.63%)でした。ハイテク関連ナスダック総合指数も前日比-177.36ポイントの14,442.28ポイント(-2.13%)と3指標揃って下落。
先日のロシア・ウクライナ停戦協議の進展から一転、ロシアによるウクライナ攻撃の継続など地政学リスクが再燃し、投資家心理が悪化。アメリカ原油在庫減少による3%におよぶ原油価格の上昇も景気後退懸念など、株式が売られる要因になりました。
石油高による消費意識低下により、小売業のホーム・デポなど消費関連、クレジットカードのビザなどが売られました。
ただ下値は堅く、長期の指標になる200日移動平均線に支えられていますので、引き続き上昇のトレンドに乗るかがポイントになります。
日経市場情報と今後
日経市場の東証一部売買代金は概ね3兆2438億円。売買高は13億4043万株でした。東証一部の値上がり株数は396株、値下がりは1729株、変わらずは51銘柄と東証一部の7割近くの銘柄が下げに転じました。
昨日下げが強かった海運株は、本日は上昇率一位を筆頭に、パルプ・紙、鉄鋼、ゴム、輸出関連などの景気敏感株および素材系のみの上昇となりました。
これまで高配当利回りで好調だった海運株は配当権利確定後、強く売り込まれた反動から本日は反発しましたが、来期の業績も不透明ですのでしばらく様子見で構わないと思います。
テクニカル的に連日お伝えしたように、200日移動平均線付近で節目の28,000円付近で上値が抑えられています。
明日からは新年度相場にはいります。新年度早々の4月1日に日銀短観の発表など注目のイベントは目白押し。そして翌週4月4日は新市場再編など市場の変化が訪れる状況になります。
様子見相場は続きそうですが、この週末は業績のしっかりした銘柄を物色しましょう。特に円安の恩恵受ける輸出比率が大きい企業は引き続き注目。マザーズなどの、小型株も要注目です。
引き続きロシア・ウクライナ情勢は警戒しますが、まずは投資の基本となる業績に着目した銘柄選定を心がけましょう。個人的にはトヨタ自動車などは、自身のポートフォリオでは優先度が高いです。
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