2022年3月4日週末の日経市場は、前日比-591円80銭(-2.23%)の25,985円47銭と大幅に下落しました。先日、上昇を期待したマザーズ指数も前日比-31円21銭(-4.13%)の724円65銭と下落。米国市場、ダウ前日比-96ドル69セントの33,794ドル66セント、ナスダック前日比-214ドル07セントの13,537ドル94セント。週末要因と米国主要3指標と欧州およびアジア市場の世界的にリスク回避の下落を受けるかたちになり、2月24日の安値とほぼ同じ価格の25,774円で下げ止まり、空売りの買い戻しや押し目を狙う買いが入りました。
ロシアによるウクライナの原子力発電所砲撃による火災発生のニュースにより下げ幅を拡大。停戦協議などでポジティブな期待が残された中での、原子力発電所攻撃により、停戦協議に対しネガティブな材料となりました。ロシアさんそれはダメでしょと思います。
売買代金は東証一部概算3兆6277億円。売買高は15億2925万株。値上がり210銘柄、値下がり1929銘柄、変わらずは41銘柄でした。連日好調の海運株と、ニューヨーク原油先物の上昇による石油・石炭製品株のみ上昇。逆にガラス・土石製品、輸送容機器、化学製品と素材系及び景気敏感銘柄は厳しい売りを浴びせられました。
テクニカル的には3月1日の上昇はダマシという形になりました。連日お伝えしているように、情勢に左右される変動性の高い相場になっております。恐怖指数のVIX指数も連日警戒レベルの30ポイント超え。売られすぎの割安感はありますが、ローソク足で見ても下げのエネルギーが強い状況で、全力で買いを入れる場面でもないと思います。
そして今夜の米国市場は景気把握の重要指標の雇用統計が発表される予定です。今夜の米国市場も反落となれば月曜の日経は更に売り込まれる恐れもあります。この週末で停戦などのサプライズが出れば、本日の売られすぎからの反発の可能性も残されます。
いずれも変動性が高まっている相場には変わりないので、週明けはボラティリティを狙ったデイトレやスキャルピングも利鞘を取りやすそうな状況です。
連日好調の配当高利回りの海運株は、来週あたり利益確定の売りがありそうです。週末にかけてSQと来週も神経質な動きになりそうですが、過去最高益を出した三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)などは要注目。本日下落したマザーズ市場などから、DXやAI関連などは中長期的には値頃感があるのと、高配当株などこの週末は銘柄分析にあててはいかがでしょうか。ウクライナ情勢には神経質な状況ですが、この状況が改善されればサービス系や空運系は反発が期待できるので要チェックです。私はこの週末は財務分析に充てるので、いくつか参考になるものが紹介できたらなと思います。
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